【お金】奨学金という名の借金から社会人2年目で脱出した時の話

こんにちは、りりーです!
皆様お元気ですか?:)


タイトルにもあるように、私は大学卒業時に240万円の奨学金という名の借金(有利子)がありました。
そしてそれを社会人2年目に返済完了しました。

大学生だった当時の私には、この240万という額は途方もない数字に思えていました。
「なんで他の子は借金せずに大学に行けるのにウチは」という調子で特に母とよく喧嘩していたことが思い出されます(笑)

また父からの言葉でよく覚えているのは、「りりーなら返せる額だから大丈夫。学生の今はとても大きな額に感じるけど、よっぽどのことがなければ大丈夫。」
ということです。
よっぽどのことがなければ大丈夫なら、子どもを持つという選択をしたあなたたち親が全部払ってくださいよ、とも思いましたが(笑)、
そうやってずっとグダグダ言っていても何も状況は変わらないので、
どうやったらこの借金から早くお得に抜け出せるのかを調べることにしました。

結果、私は以下方法で社会人2年目の11月に240万円の借金を一括繰上げ返済しました。
この記事では、なぜ一括繰上げ返済という方法を選択したのか、そして達成のためにどんなアクションをしたのかについて共有します。
また私が経験した、一括繰上げ返済にしたことによるメリット・デメリットも書いています。
現在、当時の私のように悩んでいる方の参考に少しでもなれれば幸いです。

1、なぜ繰上げ一括返済にしたのか

機関保証の保証料が一部返金されるから

そうです。私は有利子の奨学金でありかつ、保証人ではなく機関保証を利用して借金をしていました。
これにより、繰上げ一括返済しなかった場合、機関保証料を支払い(失い)、利子を払うという未来が待っていたのです。
そんなの嫌だー!!ということで、繰上げ一括返済にしました。結果、実質ほぼ利子なし&機関保証料なしで学費を借りれたことになりました。

2、どうやって実現したのか

返還期限猶予の利用

返還期限猶予を利用し、社会人2年目の11月に一括繰上げ返済するまで、利息がかからないようにしていました。

返還期限猶予
返還期限猶予の承認基準は、給与所得者の場合税込み年収300万円以下(給与所得者以外は所得200万円以下)と定められています。 ただし、年間収入(給与所得者以外は所得)が承認の基準を超えている場合でも、定められた「特別な支出」を控除し、控除後の額が承認の基準内になる場合には申請が可能です。

ただしこちらの制度はあくまで返済期間を延期する制度で、返済総額は減額されません。 返済をストップしている期間は利息もかからず、延滞金も発生しません。

新卒等(一般猶予の申請事由) | JASSO


上記のとおり、返済総額が減額されるわけではないですが、返済ストップ期間に利息がかからない&延滞金が発生せず、正攻法で返済しなくても良い状況になるのは大変ありがたいですよね。
社会人1年目の年収平均は200-250万らしいので、よっぽどのことがない限りこれを適用できない人は少なくないと思います。
かくいう私も初年度の年収は、大手企業ではありましたがこの制度を適用できるほどでした。

こちら変更になる可能性もゼロではないため、都度、自分が借りている奨学金機関の最新情報を確認してみてくださいね。

そして使えるものはどんどん使っていきましょう!

固定費を下げる

ここはお仕事柄、できる人とそうでない人がいるかと思いますが、私の場合は当時実家に暮らしており、家賃という一番大きい固定費を抑えていました。
ただ実家にも少しですがお金を入れないと住まわせてもらえない条件だったため完全ゼロではありませんでしたが、インパクトは大きかったです。
その代わり、在宅勤務があまりメジャーでない時代でしたので、片道door to door 90分、往復毎日3時間の通勤が必要でした...。
(ただこれについても文句をたれても何も変わらないので、座れる時間の電車に乗って勉強時間に充てるなどしてスキルアップに使っていました。勉強方法などで今後、別記事にしようと思います:))

税金を下げる

会社の制度で財形貯蓄制度というものがありました。
財形貯蓄は、希望する金額を給与天引きで預入する貯蓄制度です。
「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」の三種類がありましたがこのうち、「財形住宅貯蓄」は、550万円までは利息等が非課税でした。
また、1年以上積立を継続した場合は、年度残高の1%の給付金がありました(もちろん辞める時には引き出せます)。
そのため当時私は、給与の7,8割をこの制度にまわしておりました。これにより、優遇された税金と給付金も返済に充てることができました。

3、一括返済のメリット

心理的ストレスからの解放

一番はこれでしたね。
結果として社会人2年目の11月に完全に繰上げ一括返還を達成し、晴れて有利子の借金からの脱出に成功しました。
その時の達成感といったら...もう最高でした。
やっと自分はスタート地点に立てた!!と歓喜したのをよく覚えています。

自分に自信がつく

ストレスから解放されたと同時に、父が私に言った言葉のとおり、私できたじゃん!と思えるようになり自信につながりました。

利子を払わずに済む

繰上げ一括返済をしようと思った一番の大きな理由ですが、実際にを払わず済んだことを届いた書類などを確認してホッとした記憶があります。

4、今同じ状況になったらどうするか

間違いなく、一括返還しない道も検討したと思います。
というのも利率や金額、税制優遇制度によっては借金が有利に働くケースもあると考えるからです。
日本では貯金は善、借金は悪 という風潮が強いと感じます。
かくいう私もそう信じている1人でした。
ただ本当に全ての借金が悪であるのか は、その時代の制度にもよりますが、きちんとシミュレーションしてみないとわからないですよね。

実際、私のパートナーは大学の時の奨学金を最低限のみ返済し、それで浮いた分を全て積立インデックス投資に充てています。
別に滞納しているわけではなく、きちんとルールに則った上でのアクションです。
これにより、早いうちからその資産たちにも働いてもらい複利を自動的に再投資するというサイクルを繰り返しつつ、フルタイムで仕事をしています。

当時の私は複利がいかに凄いのかをまだ理解できておりませんでしたので繰上げ一括返済というアクションをしましたが、これから返済という方は少なくとも両方(それ以外も)のケースをシミュレーションしてみると良いのではないかと思います。
私の場合は社会人2年目で実質ほぼ無利子で全額返済完了の計画だったため、シミュレーションしていたとしても今と同じ道をたどった可能性が高いですが、複数の方法を検討・比較してみるのは大事なことですよね。

5、おまけ(日本とイギリスの学費ローン事情)

冒頭で書いたとおり、「なんで他の子は借金せずに大学に行けるのにウチは」という調子で特に母とよく喧嘩していた私ですが、確かに私の大学の私の学部学科は内部進学生も多く裕福な家庭の子が多かったため自分だけがこんな目に遭っているという気持ちでしたが、調べてみると意外と私と同じ境遇の方は多いのだなという印象を受けました。

引用元:日本学生支援機構「令和2年度 学生生活調査」

www.jili.or.jp
日本学生支援機構の奨学金は有利子77万人・無利子51万人…奨学金事業の推移(2022年公開版)(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース

さらに、日本国外(例えばイギリス)でも学費ローンがあるのはそんなに珍しいことではないなんだなと思いました。

1.5 million students have student loans. About 20% of full-time undergraduates who started in 2021-22 are expected to repay them in full, according to government projections. Almost £20bn is loaned to about 1.5 million students in England each year, with the value of outstanding loans at more than £180bn.

Record £4.8bn interest added to student debt in Britain last year | Student finance | The Guardian

とはいえ、私個人としては親が子どもの学費を払えるに越したことはない思うので、
(払えるけど意図的に目的があって払わない のと、払えないから払わない は明確に違いがあると考えています)
これからも将来に向けて色々シミュレーションしつつ資産形成を楽しみたいと思います♪

文句を言ってても何も変わらないですし、自分以外の誰かを変えることはかなーーーりハードルが高いので...。
むしろお金に苦労したおかげで、なるべく早くから資産を作ることや投資に興味を持てたのだ!と思い、日々ゆるりと頑張って生きていきましょうー!



読んでいただきありがとうございました!
それでは、またすぐに:)!!